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2026.09.22
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5-4.多言語サイトの効果測定体制の構築

海外向けサイトを公開した後は、国・言語ごとに成果を追える計測体制を整えておく必要があります。日本語サイトと同じ感覚で全体の数値だけを見ていると、特定の国や言語の数値の変化に気づけないまま、対策が後手に回ってしまいます。

全体の数値だけでは課題が見えない理由

たとえば英語ページの表示回数が全体を押し上げているだけで、他の言語ページは表示回数に対してクリック率が低迷している、といったケースは珍しくありません。国・言語ごとの数値に分解して初めて気づける課題は多く、全体の合算値だけを追う運用では、こうした市場ごとの差が埋もれてしまいます。

Search Consoleで国・言語別に確認する

Google Search Consoleの検索パフォーマンスレポートには、国とページの両方でフィルタをかける機能があらかじめ用意されています。ドメイン全体を1つのプロパティとして登録している場合でも、レポート上で対象国を選択したり、ページパス(サブディレクトリ)で絞り込んだりすることで、市場ごとの表示回数やクリック率を個別に確認できます。

これとは別に、サブディレクトリやサブドメインごとにURLプレフィックスのプロパティを追加登録することもできます。全体を1つのプロパティで管理しつつ市場ごとにフィルタをかける方法と、市場ごとに個別のプロパティを用意する方法のどちらでも数値自体は確認できるため、どちらを選ぶかは「市場ごとに担当者を分けて、それぞれ専用のダッシュボードを持たせたいかどうか」で判断するとよいでしょう。担当者が一元的に見るのであれば前者、地域ごとの担当チームに直接見てもらいたいのであれば後者が向いています。

GA4はディメンションで国・言語を使い分けるのが基本

GA4については、国や言語ごとにプロパティやデータストリームを分けて設定する、という考え方は必ずしも標準的な方法ではありません。GA4は訪問者の言語設定や地域を自動的に取得し、ユーザー属性のディメンションとしてはじめから記録しています。そのため多くの場合、プロパティは1つのまま、レポートやデータ探索(Explore)の中で国や言語を切り口として使い分けるほうが、運用の手間もデータの分散も抑えられます。プロパティやデータストリームを分けたほうがよいのは、国・言語による切り分けではなく、通貨や標準時が大きく異なる地域ごとに別々の数値管理者がいる場合や、そもそもドメインやアプリが完全に別物である場合に限られます。

外部ツールで競合の流入規模を把握する

自社サイトの数値だけでは、対象国での立ち位置が良いのか悪いのか判断しづらい場合があります。SimilarWebのような外部ツールを使うと、対象国における競合サイトのおおよその流入規模や流入チャネルの構成を把握でき、自社の伸びしろを客観的に判断する材料になります。競合の流入が伸びている国であれば、市場自体に伸びしろがあると判断できますし、競合も含めて流入が伸び悩んでいる国であれば、市場そのものの縮小を疑う材料にもなります。

計測体制を運用に落とし込む

計測の仕組みを整えるだけでなく、誰がどの頻度で市場ごとの数値を確認するかという運用ルールまで決めておくと、計測体制が形骸化しにくくなります。国・言語ごとの数値をSearch ConsoleとGA4の両方から定期的に確認し、特定の市場だけ数値が落ち込んでいないかをチェックする担当と頻度をあらかじめ決めておくことで、問題の早期発見につながります。

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【記事監修】
Kollega株式会社 代表取締役CEO
菊池 明(きくち あきら)

2005年デジタルマーケティング支援企業に新卒入社。(2005年に上場)大手、上場企業のクライアントを中心にデジタルマーケティングに従事。2010年以降、海外法人の執行役員、取締役を歴任し、2019年同社副社長としてマーケティング事業を統括。メイン担当者として延べ20年、25か国/300社以上のコンサルティング実績を有する。2023年12月当社を設立、代表取締役CEOに就任する。

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