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5-5.海外SEOにおける運用ガイドラインと体制構築
複数の国・言語でサイトを運用していると、担当者やチームによってタイトルタグの付け方やページ構成の考え方にばらつきが生まれやすくなります。技術基盤やキーワード設計をどれだけ整えても、運用段階でルールが揃っていなければ、市場によって品質にムラが出てしまいます。この差を防ぐには、Webサイト制作のガイドラインにSEO項目をあらかじめ組み込んでおくことをおすすめします。
タイトルタグのルールを言語化する
タイトルタグについては、Google公式のガイドラインで具体的なポイントがいくつか挙げられています。
・ページごとにそのページの内容が伝わる具体的なタイトルを設定する
・同じ語句を不必要に繰り返すキーワードの乱用を避ける
・複数ページで同じ定型文を使い回す「ボイラープレートタイトル」を避ける
・ページの主要な言語・書記体系とタイトルの言語を一致させる
企業名などのブランディング要素を入れる場合は、タイトルの先頭または末尾に置き、ハイフン、コロン、パイプなどの区切り文字で本文と分離することが推奨されています。
たとえば、対象国向けのタイトルタグのルールを「対策キーワード+ページカテゴリ+企業名」の順で統一する、というガイドラインを定めたとします。この場合、各言語の担当者が独自の判断でタイトルを組み立てるのではなく、同じ型に沿って対策キーワードとページカテゴリだけを差し替える運用にすることで、品質のばらつきを抑えられます。ただし同じキーワードを不自然に繰り返さないよう、型自体は簡潔にしておくことが前提になります。
タイトル以外の要素にもルールを広げる
タイトルタグ以外にも、メタディスクリプションの文字数の目安、見出し(hタグ)の使い方、画像のalt属性の記載ルールなど、ページ単位で判断が分かれやすい要素は他にもあります。これらをガイドラインに含めておくと、新しく担当になったメンバーやライターでも、迷わず一定の品質でページを作成できます。
すでに他のコラムで扱ったhreflangやURL構成のルールも、この運用ガイドラインの中に含めておくと管理がしやすくなります。技術的な設定ルールとコンテンツ制作のルールを別々の文書で管理すると、どちらかが更新されたときにもう一方に反映されないまま古い情報が残ってしまうことがあるため、1つのガイドラインとしてまとめておくことが望ましいといえます。
国ごとの裁量とルールの整合性のバランス
ガイドラインを細かく定めすぎると、対象国の言語特性や検索習慣に合わせた柔軟な調整がしにくくなる場合があります。たとえば区切り文字の使い方や文字数の感覚は言語によって異なるため、全ての項目を一律のルールで縛るのではなく、「変更してはいけない項目」と「市場ごとの裁量に委ねる項目」を分けて定義しておくと運用しやすくなります。タイトルタグの型やhreflangの実装ルールのように検索エンジンの仕組みに直結する項目は統一し、文言のトーンや訴求の言い回しは現地の担当者に委ねる、という切り分け方が現実的です。
ガイドラインを運用に落とし込む方法
ガイドラインを文書として作成するだけでは、実際の制作現場で使われないまま形骸化してしまうことがあります。ガイドラインを社内で誰でも見られる場所に置いて新規ページ作成時にすぐ参照できるようにし、あわせて公開前のレビュー工程にタイトルタグやhreflangなど主要項目のチェックリストを組み込んでおくと、運用に定着しやすくなります。
ガイドラインは一度作って終わりではなく、対象国が増えたり、Googleのガイドライン自体が更新されたりするたびに見直しが必要です。技術基盤・キーワード設計・法規制対応・効果測定の各領域で確認した内容を、最終的にこの運用ガイドラインに反映させる流れを作っておくと、海外SEO全体の品質を安定させやすくなります。
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【記事監修】
Kollega株式会社 代表取締役CEO
菊池 明(きくち あきら)
2005年デジタルマーケティング支援企業に新卒入社。(2005年に上場)大手、上場企業のクライアントを中心にデジタルマーケティングに従事。2010年以降、海外法人の執行役員、取締役を歴任し、2019年同社副社長としてマーケティング事業を統括。メイン担当者として延べ20年、25か国/300社以上のコンサルティング実績を有する。2023年12月当社を設立、代表取締役CEOに就任する。

