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2025.01.23

【調査】バレンタインの検索トレンド

本調査では、企業のデジタルマーケティングに活用頂くことを目的として、検索トレンド調査を行いました。
今回は「バレンタイン」の季節に変動の大きいキーワードのトレンドについて、日本と訪日客数の多い国(アメリカ・台湾・香港)の検索数をまとめました。

バレンタインの季節に変動するキーワード

増加するキーワード

バレンタインの季節に変動するキーワードの中で、年々増加傾向にあるキーワードは「チョコレート 高級 ブランド」「義理チョコ」「バレンタイン 手作り 簡単 大量 おしゃれ」「手作り バレンタイン」「バレンタイン フェア」などがあることが分かりました。

<チョコレート 高級 ブランド / 義理チョコ>

「チョコレート 高級 ブランド」の検索数の増加に関しては、ユーザーの健康志向やオーガニック食品への関心が高まり、高品質で原材料にこだわった商品を求める傾向が強まってることが考えられます。

「義理チョコ」に関しては、もともと義理チョコは日本独自の文化として広まりましたが、近年では「感謝を伝えるツール」としての意味合いが強くなっています。職場以外でも友人や家族への「義理チョコ」と定義したプレゼントが増え、幅広いシーンで活用されるようになったことで検索数が上昇していると推測できます。近年では「プチギフト」や「個包装」の商品が人気で、選択肢が多様化しているため、これに伴い商品選定のための検索行動が増加していると考えられます。

バレンタイン 手作り 簡単 大量 おしゃれ / 手作り バレンタイン>

「簡単・大量・おしゃれ」というキーワードから、ユーザーは短時間で効率の良さを求めていることが分かります。
義理チョコ文化に加え、「友チョコ」文化が定着している中、忙しい中でも手作り感を演出したいというニーズから、簡単で失敗しにくく、大量に作れるレシピへのニーズが高まっているようです。
また、「SNS映え」や「シェア文化」の影響で、見た目重視のギフト需要が増加しており、検索を通じて最新のトレンドやアイデアを集める行動が加速していると考えられます。

<バレンタインフェア>

百貨店や商業施設では、バレンタインシーズンに合わせた催事や特設会場の規模拡大が顕著になっています。特に高級ブランドチョコレートや限定商品を取り扱うイベントが注目を集め、来場や購入前の事前リサーチを目的とした検索行動が増えている可能性があります。

減少するキーワード

バレンタインの季節に変動するキーワードの中で、年々減少傾向にあるキーワードは「おしゃれ バレンタイン 手作り」「バレンタイン 通販」であることが分かりました。

<おしゃれ バレンタイン 手作り>

「バレンタイン 手作り 簡単 大量 おしゃれ」という検索ワードが増加傾向にある一方で、「おしゃれ バレンタイン 手作り」は減少傾向にあることが分かりました。
時短や効率を求める一方で、デザインや見た目の美しさにこだわって特別感を出したり、クオリティ重視で作る過程を楽しみたいというニーズは減少していることが分かります。

<バレンタイン 通販>

「バレンタイン 通販」の検索数の減少に関しては、近年、消費者はGoogleなどの検索エンジンを経由せずに、Amazonや楽天市場、ブランド公式サイトといったECプラットフォームに直接アクセスして商品を探す行動が増えてきています。

そのため、検索エンジンで「バレンタイン 通販」と調べるよりも、直接ECサイトやアプリを利用するため、一般的な検索キーワードの使用が減少したと考えられます。

海外での検索数

海外でのバレンタインデーに関わる検索数も調査いたしました。

アメリカ

アメリカでは、「happy valentine」「galentine’s day」「love coupons」などのキーワードがバレンタインの時期に掛けて変動していることが分かりました。

「galentine’s day」について、アメリカでは2月13日を「Galentine’s Day」として女性同士の友情を祝う日として認識されています。この文化はドラマやSNSを通じて広まり、若い女性を中心に定着しています。
企業はこの日に合わせたプロモーション(例:友人向けギフトセットやお菓子のパッケージ)を打ち出しており、これが検索増加に影響していると考えられます。
「love coupons」とは、恋人やパートナーに対して「愛情を具体的な形で示す」ためのクーポンで、使用例としては「好きな場所への週末旅行」「掃除を代行」「ボードゲームや映画鑑賞会」など様々です。これは贈り物として感謝や愛情を伝える方法として、特にバレンタインデーに高価な贈り物に代わる実用的なギフトとして利用されています。

<アメリカ / happy valentine>

<アメリカ / galentine’s day>

<アメリカ / love coupons>

台湾・香港

台湾・香港では「情人節」などのキーワードがバレンタインの時期に掛けて変動していることが分かりました。
また、バレンタインの2月だけでなく、8月にも検索数が増加していることが分かります。これは、「七夕情人節」が関係しています。

「情人節」とは、西洋の「バレンタインデー」と同様の位置付けで、台湾や香港では恋人同士がギフトを交換したり、男性が女性に花束(特に赤いバラ)を贈るのが一般的です。一方で「七夕情人節」は旧暦の7月7日、通常8月頃のイベントで、中国の伝説「牛郎織女」に由来し、「第二のバレンタインデー」として2月14日と同じくらい重要視されています。

台湾と香港における共通点と違いに関しては以下の通りです。

特徴台湾香港
2月14日花束やデート、SNSでの祝福が主流高級レストランやブランドギフトが人気
七夕情人節第二のバレンタインとして大々的に祝う中国文化の影響を受けるが規模は控えめ
文化の影響西洋と中国文化の融合が強い西洋文化がやや優勢
商業的な特徴SNS映えやインフルエンサーが影響大高級ブランドやプロモーションが主導

<台湾 / 情人節>

<香港 / 情人節>

過去の検索トレンドを活用することで、オンラインショッピングやSNSを使った広告キャンペーンをより効果的に展開することができます。
また、海外に向けたプロモーションでは、各地域の文化的背景や消費行動を反映させたプロモーションを行うことで、消費者との親和性を高めることができます。
ぜひ、本調査を貴社のプロモーションに活かしていただけたら幸いです。

なお、KollegaではWeb広告やSEOやなど、デジタルマーケティングのコンサルティグを行っております。対象国は国内外問わず対応が可能なため、デジタルマーケティングに関してご不明な点やご相談などありましたら、以下の「無料相談」よりお問い合わせ下さい。

【調査要綱】
調査日:2024年12月26日
調査対象時期:2020年12月~2024年11月
データ参照元:Google広告キーワードプランナー利用による検索数データ

【Kollega 会社概要】
会社名   Kollega 株式会社(Kollega Inc.)
本社   〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目1番3号アーバンネット日本橋二丁目ビル10階
事業内容 デジタルマーケティングのコンサルティング
設立   2023年12月
代表者  菊池 明
URL   https://www.kollega.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
Mail:sppr@kollega.co.jp(担当:金井)

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