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SEO / AIO
2026.11.02
Googleのおすすめソースに追加

Google AI検索のリンク表示アップデートと企業サイトの対応

Googleは2026年10月15日、AI モードとAI による概要(AI Overviews)に関するアップデートを公式ブログで発表しました。AIの回答内のリンクをわかりやすくし、情報源についての説明や時事性の高い記事などを加える内容です。本記事では発表された5つの変更点を整理し、海外向けサイトを運営する企業が確認しておきたい設定と対応を解説します。

発表されたアップデートの概要

Googleは発表の冒頭で、優先ソース(Preferred Sources)機能の利用者数が年初から7倍以上に増えたことを紹介しています。優先ソースは、ユーザーがよく読むサイトを登録しておくと、そのサイトの記事がトップニュースなどに表示されやすくなる機能です。今回は、AI検索全体でウェブの探索をよりシンプルにするための更新として、次の5つが発表されました。

インラインリンクの表示拡大

インラインリンクとは、AIの回答文中の語句に埋め込まれたリンクのことです。Googleはこれまでも AI 機能内のインラインリンクを大幅に増やしてきました。今回はさらに、回答の上部にインラインリンクを表示する頻度を高める更新を始めています。Googleは、主要な情報源を必要なタイミングでクリックしやすくするための更新だと説明しています。

AIの回答文の一部の語句にリンクが埋め込まれている様子

公式ページを回答上部に表示するテスト

特定の手続きをしたり正確な情報を得たりするために、見るべき公式ページが1〜2か所に限られる場合があります。Googleはこうしたページを、回答の上部にある専用セクションに目立つ形で表示するテストを行います。各リンクには、そのリンクがなぜ役立つのかという説明が添えられます。たとえば、製品の保証登録のように、手続きできる場所がメーカーの公式サイトに限られる場面です。この表示は、特定のサイトに移動したい検索でリンクを目立たせる、既存の表示を拡張するものです。

AIの回答の最上部に「公式ページ」の枠があり、リンク名と一言の説明文が並んでいる構成

時事性の高い記事のカルーセルを地域・言語拡大

AI検索機能の中で時事性の高い記事を横並びで見せるカルーセルを、世界のより多くの地域と言語に展開し始めました。このカルーセルは2026年5月に導入されたもので、ユーザーが優先ソースに登録したサイトの記事も強調表示されます。Googleは、この機能によって幅広い検索で時事性のある記事が見えやすくなると説明しています。

関連記事リンクのデザイン変更

一部のAI回答の末尾に表示されるリンクが、画像サムネイル付きのクリックしやすいデザインに変わります。トピックの概要をつかんだユーザーが、興味を持った切り口をさらに深掘りできるようにするための変更です。

回答末尾の関連記事リンクについて、テキストのみのリンクとサムネイル付きのカード型リンクを左右に並べた比較イメージ

動画の発信者名に検索プロフィールへのリンク

AI モードの動画結果で、クリエイターやパブリッシャーの名前をクリックすると検索プロフィール(Search profiles)に移動できる表示のテストが、発表と同じ週に始まりました。検索プロフィールは、発信者が記事や動画、SNSの投稿をまとめて紹介できるページで、2026年6月に提供が始まりました。Google検索とGoogle Discoverで表示され、現在は米国・カナダ・インドで提供されています。

企業サイトにとって重要な理由

5つの変更はいずれも、AIの回答の中で情報源のサイトへのリンクをどこに、どう表示するかに関するものです。このうち時事記事のカルーセルは、優先ソースに登録されたサイトを強調表示します。動画結果の発信者名は、発信者自身が内容を管理する検索プロフィールにつながります。

SEOへの影響

インラインリンクの更新では、回答の上部にリンクが表示される頻度が高まります。優先ソースは2026年5月からAI による概要とAI モードにも対応しています。登録したユーザーに対しては、AIの回答内でもそのサイトのリンクに「優先」を示すラベルが付くことがあります。

AI による概要とAI モードで優先ソースとして表示されるには、Search Consoleの「Search generative AI」設定で、サイトが生成AI機能の掲載対象になっている必要があります。この設定は初期状態で「含める」になっていますが、過去に変更した経緯がある場合は確認しておくと安心です。なお、優先ソースは、新しいコンテンツを公開しているサイトであれば対象になります。

海外マーケティングへの影響

時事性の高い記事のカルーセルは、対象の地域と言語が広がりつつあります。発表では具体的な国名や言語名は示されていないため、日本語を含むどの言語で表示されるかは、各国の検索結果で確認する必要があります。

一方、優先ソースはトップニュースの枠ですでに、Google検索が対応するすべての言語で利用できます。AI モードとAI による概要でも、それぞれの機能が提供されているすべての言語と地域で表示の対象になります。ただし登録できる単位はドメインとサブドメインに限られ、サブディレクトリは対象外です。たとえば example.com/en/ のように言語別ディレクトリで多言語展開しているサイトは、言語版ごとではなくドメイン全体として登録してもらうことになります。en.example.com のような言語別サブドメインであれば、それぞれが登録できる単位に含まれます。

マーケターが今取り組みたいこと

・Search Consoleで生成AI機能の設定を確認する
Search Consoleで対象のプロパティを開き、「設定」から「Search generative AI」の項目を選びます。サイトのリンクとコンテンツを生成AI機能に含める選択肢が選ばれていれば、AI による概要やAI モードへの掲載対象です。国別・言語別にURLプレフィックスのプロパティを分けている場合、各プロパティは初期状態で親プロパティの設定を引き継ぎます。上位のプロパティの設定もあわせて確認します。

・優先ソースの登録ボタンを設置する
まず、Googleのソース設定ページ(https://www.google.com/preferences/source)の検索欄に自社ドメインを入力し、候補に表示されるかを確認します。表示される場合は、Googleが提供するスクリプトを読み込むタグと、ボタンを表示するタグの2行をHTMLに追加すると、優先ソースへの追加ボタンを設置できます。ボタンの表示言語は閲覧者のブラウザ設定に合わせて自動で切り替わり、data-lang属性で言語を指定することもできます。なお、ボタンの設置は優先ソースとして表示されるための必須条件ではありません。

・メールマガジンやSNSで登録を案内する
JavaScriptを設置できないCMSを使っている場合は、https://www.google.com/preferences/source?q=自社ドメイン の形式のリンクを使います。このリンクはサイト内のテキストリンクだけでなく、各国向けのメールマガジンやSNS投稿にも掲載できます。

・生成AIパフォーマンスレポートで変化を追う
Search Consoleには、生成AI機能でのコンテンツのパフォーマンスを確認できる「生成AIパフォーマンスレポート」が用意されています。カルーセルの地域・言語拡大は順次進められているため、レポートの数値を定期的に確認します。

・動画で発信している場合は検索プロフィールを確認する
検索プロフィールの提供国で動画などを発信している場合は、profile.google.com/claim から検索プロフィールを作成できます。YouTube、Instagram、X、TikTokのいずれかで1万人以上のフォロワーがいること、18歳以上であることが条件です。Googleは、プロフィールの作成自体が検索順位に直接影響することはないと説明しています。

まとめ

今回のアップデートは、AI モードとAI による概要の回答内で、情報源へのリンクを目立たせる変更が中心です。公式ページの専用表示と検索プロフィールへのリンクはテスト段階で、正式な提供時期は示されていません。一方、Search Consoleの設定確認や優先ソースの登録ボタン設置はすぐに着手できるため、海外向けサイトの運用チェックリストに加えておくことをおすすめします。

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【記事監修】
Kollega株式会社 代表取締役CEO
菊池 明(きくち あきら)

2005年デジタルマーケティング支援企業に新卒入社。(2005年に上場)大手、上場企業のクライアントを中心にデジタルマーケティングに従事。2010年以降、海外法人の執行役員、取締役を歴任し、2019年同社副社長としてマーケティング事業を統括。メイン担当者として延べ20年、25か国/300社以上のコンサルティング実績を有する。2023年12月当社を設立、代表取締役CEOに就任する。

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