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2026.09.01
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ChatGPT広告、欧州31カ国へ拡大 海外展開マーケターの実務対応

OpenAIは2026年8月24日より、ChatGPT広告の提供国を欧州31カ国に拡大しました。ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダ、オーストリアなどが対象に含まれ、2026年2月の米国での試験提供開始から半年、これまでで最大規模の拡大となります。海外展開を担当するマーケティング担当者にとっては、検索エンジン広告やSNS広告に加えて、生成AIサービス内広告という新たな出稿先を検討する材料が一つ増えたことを意味します。

欧州31カ国への広告展開、対象プランと提供体制

今回の拡大では、ChatGPT広告は無料プランおよび低価格帯のGoプランの利用者に表示され、Plus・Pro・Enterpriseの有料プラン利用者には表示されません。広告主側の利用については当面、OpenAI Ads Solutionsチーム、代理店パートナー、テクノロジーパートナーを通じた提供にとどまり、広告管理画面によるセルフサービス出稿は今年の夏の後半以降に開始する予定です。したがって欧州市場向けに今すぐ自社で広告アカウントを開設して運用する形はまだ取れず、当面はパートナー経由での出稿検討が現実的な選択肢です。

検索行動の変化と広告接点の増加

生成AIチャットサービス上での広告は、キーワード入力による検索連動型広告とは異なる文脈で表示されます。例えばKollegaのクライアントである海外展開担当者が「新規進出先の物流パートナー選定について相談したい」といった内容をChatGPTに投げかける場面では、単発のキーワードではなく目的や制約条件を含む文章でのやり取りが行われます。OpenAIはこうしたやり取りの中で、比較検討から意思決定に至る過程に広告が関与できると説明しており、従来の検索連動型広告が拾いにくかった検討初期段階の接点を新たに生み出す可能性があります。あわせてOpenAIは、会話内容を広告主と共有しない、顧客データを販売しない、広告は回答内容と明確に区別して表示する、広告がChatGPTの回答内容に影響を与えることはない、という原則と、利用者が広告パーソナライズをコントロールでき広告非表示の有料プランも選べるという仕組みを示しています。パーソナライズの精度そのものは既存の検索広告やSNS広告と単純比較できる段階にはありません。

海外展開マーケターが次にすべきこと

現時点で欧州向けECサイトやSaaS製品を展開する企業がすぐに着手できることは限られていますが、情報収集と体制整備は先行して進める価値があります。まず、自社が代理店経由でのChatGPT広告出稿に対応可能かどうか、既存の広告代理店やSNS広告運用パートナーに確認しておくことをおすすめします。次に、自社サイトのコンテンツがChatGPTなどの生成AIに引用されやすい構造になっているかを点検しておくことも有効です。広告出稿の可否にかかわらず、AI経由での言及・引用のされやすさは今後の海外展開において重要度を増していく領域だからです。最後に、欧州の個人情報保護規制(GDPR)を踏まえ、パーソナライズ広告に関する同意取得の仕組みがOpenAI側でどう運用されるかについても、代理店やパートナー経由で継続的に情報を追っておくとよいでしょう。

Kollegaでは、AI検索への対応状況を無料•1分で確認できる「AIO診断」を提供しています。自社サイトのAIO対応度を100点満点のスコアで評価ですることができますので、ぜひお試しください。

【記事監修】
Kollega株式会社 代表取締役CEO
菊池 明(きくち あきら)

2005年デジタルマーケティング支援企業に新卒入社。(2005年に上場)大手、上場企業のクライアントを中心にデジタルマーケティングに従事。2010年以降、海外法人の執行役員、取締役を歴任し、2019年同社副社長としてマーケティング事業を統括。メイン担当者として延べ20年、25か国/300社以上のコンサルティング実績を有する。2023年12月当社を設立、代表取締役CEOに就任する。