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SEO / AIO
2026.10.08
Googleのおすすめソースに追加

Search Consoleにマルチモーダル検索のレポートが追加 画像から始まる検索の成果を確認する方法

Googleは2026年9月、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートに「マルチモーダル」という検索タイプを追加しました。Googleレンズのように画像を使った検索で、自社サイトのどのページが表示・クリックされたかを確認できるようになります。この記事では、追加された機能の内容と、海外集客を担当するマーケターが押さえておきたい活用方法を解説します。

Search Consoleに追加されたマルチモーダル検索タイプ

Google検索セントラルブログは2026年9月、Search Consoleでマルチモーダル検索の掲載結果を確認できる機能を発表しました。海外メディアの報道によると、提供は9月24日から全世界で順次始まっています。

今回の変更で、検索パフォーマンスレポートの検索タイプのうち、Google検索の通常の検索結果を集計する「ウェブ」の項目が2つに分かれました。検索窓に文字を入力した検索は「テキストベース」、画像を使った検索は「マルチモーダル」として集計されます。Googleのヘルプでは、マルチモーダルを「検索の一部に画像が使われたウェブ検索結果」と説明しています。

集計の対象には、Googleレンズ、Androidの「かこって検索」、Google検索への画像アップロード、Chromeで画像を右クリックして検索する機能が含まれます。スマートフォンのカメラやスクリーンショットから始まる検索が、ひとつの検索タイプとして見えるようになったということです。

検索の入り口で、集計タイプが変わる

マルチモーダルのレポートで確認できること

マルチモーダルを選ぶと、通常のレポートと同じくクリック数、表示回数、CTR、掲載順位を、ページ・国・デバイス・日付ごとに確認できます。一方で「クエリ」のデータは表示されません。Googleのヘルプでは、マルチモーダル検索は主に文字ではなく画像を使うため、テキストのクエリデータは提供されないと説明しています。

たとえば、台湾からの旅行者が日本の土産物店で見かけた調味料のパッケージをGoogleレンズで撮影したとします。撮影された画像や、そこから想定される検索語句はレポートに表示されません。その代わり、メーカーの繁体字の商品ページが、どの国のユーザーに、どれだけ表示・クリックされたかを把握できます。

マルチモーダルの検索タイプは、生成AI機能のレポートにも追加されています。ただし、生成AI機能のレポートは表示回数を集計するもので、クリック数は確認できません。

データはレポート右上の「エクスポート」から書き出し、スプレッドシートなどで分析できます。海外メディアの報道によると、記事執筆時点ではSearch Analytics APIにマルチモーダルを指定する値が用意されていません。APIでデータを取り込んでいるダッシュボードでは、当面マルチモーダルを自動で切り分けられない点に注意が必要です。

画像起点の検索データが重要な理由

これまでSearch Consoleには、画像を起点とした検索だけを切り出して確認する手段がありませんでした。画像検索は、名前を知らない商品や、現地の言葉で入力しにくいモノを調べるときにも使えます。どのページがその入口になっているかを数字で把握できることは、商品やパッケージに特徴がある企業にとって大きな意味があります。

特に、日本の製品を海外に販売している企業では、商品名や型番を知らない海外ユーザーとの接点が多くあります。たとえば、海外の工場で設備を管理している担当者が、使っている部品の写真をアップロードして型番や代替品を調べる場面があります。こうした検索から自社の製品ページが表示されているかどうかを、今回のレポートで確認できます。

SEOへの影響

マルチモーダルのデータにはクエリがないため、分析の軸はページになります。表示回数の多いページを並べると、Googleが画像を手がかりにした検索と結びつけている自社ページの傾向が見えてきます。商品ページなのか、導入事例なのか、ブログ記事なのかを確認するだけでも、画像を含むコンテンツの見直しの優先順位を決めやすくなります。

画像の内容をGoogleに正しく伝える基本施策として、Googleは画像SEOのガイドで次のような点を案内しています。画像はCSSの背景ではなくimg要素で配置すること、内容を具体的に説明する代替テキスト(alt属性)を付けること、画像を関連するテキストの近くに置くこと、内容がわかるファイル名を付けることです。Googleは代替テキストを、コンピュータビジョンやページの内容とあわせて画像の主題を理解するために使っていると説明しています。

数値の比較には注意も必要です。これまでの「ウェブ」の項目の数値とテキストベース・マルチモーダルの関係や、過去データの扱いについては、記事執筆時点ではまだはっきりした情報が出そろっていません。前年同期比などの比較を行う場合は、どの検索タイプの数値を使っているかを社内で明確にしておくと、レポートの読み違いを防げます。

海外マーケティングへの影響

マルチモーダルのレポートでも「国」の切り口は使えるため、画像起点の検索がどの国から多く発生しているかを確認できます。テキスト検索では表示が少ない国でも、マルチモーダルでは一定の表示がある、といった違いが見つかる可能性があります。進出先の優先順位を検討する際の参考情報として活用できます。

多言語サイトを運営している場合は、ページの切り口で言語別のディレクトリを確認すると効果的です。たとえば、英語版と繁体字版の同じ商品ページのうち、どちらがマルチモーダル検索で表示されているかを比べられます。クエリがなくても、国とページの組み合わせから、どの市場のユーザーがどの言語版にたどり着いているかを読み取れます。

画像を各言語向けにローカライズする際には、ファイル名も翻訳するようGoogleは画像SEOのガイドで案内しています。代替テキストも含めて、画像まわりの情報が日本語のまま残っていないかを言語版ごとに確認しておくことをおすすめします。

マーケターが次にすべきこと

・マルチモーダルのデータを表示する Search Consoleの左メニューで「検索パフォーマンス」の「検索結果」を開きます。レポート上部の検索タイプのフィルタ(初期状態では「ウェブ」)をクリックし、「ウェブ」の項目の下にある「マルチモーダル」を選んで適用します。提供は順次進んでいるため、表示されない場合は時間をおいて確認してください。

・テキストベースと比較する 検索タイプのフィルタを開いて「比較」タブに切り替え、テキストベースとマルチモーダルを選ぶと、2つの数値を並べて確認できます。同じページでも、どちらの検索で多く表示されているかに違いがあるかを見ておくと、画像を起点に見つかっているページを把握しやすくなります。

・ページと国の組み合わせを確認する マルチモーダルを選んだ状態で「ページ」タブを開き、表示回数の多いページを確認します。気になるページをクリックしてフィルタをかけてから「国」タブに切り替えると、そのページがどの国で表示されているかがわかります。

・上位ページの画像まわりを見直す 表示回数の多いページから順に、代替テキスト、ファイル名、画像の近くにある説明文を確認します。多言語サイトの場合は、言語版ごとにこれらが翻訳されているかもあわせてチェックします。

・定期的にエクスポートして記録する APIでの取得ができない現状では、月に1回など頻度を決めて、レポート右上の「エクスポート」からデータを書き出しておくと推移を追えます。後からAPIに対応した場合も、手元のデータと照合しやすくなります。

ページと国を組み合わせて分析

まとめ

Search Consoleにマルチモーダルの検索タイプが加わり、Googleレンズなど画像を使った検索で自社サイトがどのように表示・クリックされているかを確認できるようになりました。クエリは表示されませんが、ページと国の組み合わせで分析すれば、画像を入口に自社を見つけている海外ユーザーの動きを把握できます。まずはレポートでマルチモーダルのデータを確認し、表示の多いページの画像情報を言語版ごとに整えるところから始めてみてください。

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【記事監修】
Kollega株式会社 代表取締役CEO
菊池 明(きくち あきら)

2005年デジタルマーケティング支援企業に新卒入社。(2005年に上場)大手、上場企業のクライアントを中心にデジタルマーケティングに従事。2010年以降、海外法人の執行役員、取締役を歴任し、2019年同社副社長としてマーケティング事業を統括。メイン担当者として延べ20年、25か国/300社以上のコンサルティング実績を有する。2023年12月当社を設立、代表取締役CEOに就任する。

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